2016
01.13

秋の夜が見頃の「おひつじ座」の領域と星座線~年賀状で天文解説

Astro Guide

秋の夜が見頃の星座「おひつじ座」について

昨年(2015年)はひつじ年でしたので、
「おひつじ座」に関する天文学の話題で年賀状を書きました。

1年のタイムラグを経て、 今年の年賀状に昨年の感想が書かれて届きました。
評判がよかったので、少しデザインを変えて、ご案内します。

 

「おひつじ座」ってどんな星座?

秋の夜が見頃の星座です。
領域の広さは 441平方度です。

「おひつじ座」は、上のイラストで説明すると、
一番上の大きな図。これが現代天文学での「おひつじ座」です。

おひつじ座の領域

その下に、3つの図が並んでいます。
星と星を「線」でつないだ図が3パターンあります。
どの線が正しいと思いますか?

おひつじ座の星座線3つ

 

実は、どれでもOKなのです。

「星座」というと、「星と星を線で結んだ図形」のイメージがあるかと思います。
実際は、現代の天文学では、「星座線」(星と星を結ぶ線)に決まりはないそうです。
決まっているのは、星座と星座を区切る「境界線」と「星座の名称」等で、
現代天文学の星座は、その境界線の中の「領域」の事をさすそうです。
(地上から宇宙を見た時、その領域の中=方角を「●●座」と表現します。
「●●座の領域に◎◎を発見」「●●座の方角に〇〇が出現」など)

 

そして宇宙には奥行きがあり、実際には平面ではありません。
この「地上から見たおひつじ座の領域の方角」にある星は
肉眼で見えない位にはるか遠くにある星も全て含めて「おひつじ座」なんだ、
そう思うと、ぐっと宇宙の奥行きの深さを感じられるようになりました。

おひつじ座_領域解説

 

 

天には全部で88の星座があります。
夜空の星座は全て、地上の住所のように、境界線が決まっていて
区画に分けられているなんて、不思議な感じがしますよね。

でも私は、この目には見えない「境界線」を美しいと感じました。
星座線が目に見えないように、境界線も目に見えません。
それなら、この天文学的に重要な境界線をもっと注目したいなぁと思いました。

 

(この辺りの事をこちらに書いております。↓参考リンク)
星座領域シリーズ  TeruTeruZa てるてる座HP
http://teruteruza.com/works/area-seiza/

 

TeruTeruZaでは、宇宙の奥行きを感じてほしい、
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<参考グッズ>

黄道12星座の領域バッジ
http://teruteruza.com/product/12seizabadges/
12星座シリーズ  カテゴリー
http://teruteruza.com/product-cat/12seiza/

 

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星と宙の工房 TeruTeruZa てるてる座 テルテルザ
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